ホームページ制作会社を探していると、必ずと言っていいほど目にする「SEO対策込み」の文字。追加費用なしでSEOまでやってもらえるなら、お得な感じがしますよね?
でも、いざ公開してみたら検索順位がまったく上がらない…そんな相談を私たちのところにもよく頂きます。実は「SEO対策込み」という言葉、制作会社によって意味しているものがバラバラなんです。今日はその実態と、本当にSEO対策がされているかを見極める方法について、じっくり解説していきます。
この記事でわかること
- 「SEO対策込み」という言葉が実際に何を指しているのか
- 本物のSEO対策とはどんな作業のことか
- 契約前・納品後にチェックすべき危険信号
- 自分でできる「SEOされているか」の確認チェックリスト
- 制作会社に聞くべき具体的な質問リスト
それでは順番に見ていきましょう。
「SEO対策込み」の正体は「内部対策の一部」だけのことが多い
まず知っておいてほしいのが、SEO対策には大きく分けて3つの領域があるということです。
- 内部対策(title・meta description・見出し構造・表示速度など、サイト内部の技術的な最適化)
- コンテンツSEO(検索意図に応える記事や情報を継続的に作る)
- 外部対策(他サイトからの被リンク獲得、サイテーションなど)
多くの制作会社が「SEO対策込み」と言うとき、実際にやっているのは1の内部対策、それも基本的な部分だけというケースがほとんどです。具体的には、
- titleタグとmeta descriptionを設定する
- 画像にalt属性をつける
- 見出し(h1・h2)を一応使う
- サイトマップを送信する
このあたりで「SEO対策込み」と謳っているサービスが非常に多いんです。もちろんこれらは必要な作業ではありますが、これだけでは検索順位が上がるとは限りません。いわば「土台を整えただけ」の状態で、そこから先の継続的な取り組みがなければ、成果にはつながりにくいんですよね。
本当のSEO対策ってどんなもの?
では、成果につながるSEO対策とはどういうものなのでしょうか。ポイントを整理してみましょう。
キーワード設計と検索意図の分析
「誰が」「どんな言葉で」「どんな目的で」検索してそのページにたどり着くのかを設計するのが出発点です。これがないまま作られたページは、そもそも検索されない言葉で最適化されてしまっていることも珍しくありません。
継続的なコンテンツ制作
検索エンジンは「更新され続けている、役に立つサイト」を評価する傾向があります。公開して終わりではなく、ブログやコラムを定期的に追加していく体制が本来は必要です。
技術的なパフォーマンス改善
表示速度、モバイル対応、構造化データなど、ユーザー体験に直結する技術面の改善も継続的な作業です。
効果測定と改善のサイクル
Google Search ConsoleやGoogleアナリティクスでデータを見ながら、順位やクリック率を確認し、改善を繰り返す。これも本来「SEO対策」に含まれるべき作業です。
こうして並べてみると分かる通り、SEOは公開時の一回きりの作業ではなく、継続的な運用そのものなんですよね。
こんな言葉には要注意!危険信号チェック
制作会社との打ち合わせや提案書の中で、以下のような表現が出てきたら少し立ち止まって考えてみましょう。
- 「SEO対策は基本料金に含まれているので安心です」(具体的な作業内容の説明がない)
- 「上位表示を保証します」(Googleのアルゴリズムを制作会社が保証できるはずがありません)
- 「titleとmeta descriptionを設定すればSEOは万全です」(内部対策の一部だけで完結している)
- 効果測定や運用後のレポートについて一切触れられていない
- 「SEO対策込み」の具体的な作業リストを聞いても曖昧な答えしか返ってこない
特に「上位表示を保証」という言葉は要注意です。検索順位はGoogleのアルゴリズムによって決まるものなので、外部の会社が確実に保証できるものではありません。こうした表現を使う会社には、少し慎重になったほうがいいかもしれません。
本当にSEOされているか確認するチェックリスト
すでにホームページを制作してもらった方、これから依頼しようとしている方、どちらにも使えるチェックリストを用意しました。
公開前・契約前に確認すること
- 「SEO対策込み」の具体的な作業内容が文書や見積書に明記されているか
- キーワード設計や競合分析の工程が含まれているか
- 公開後の効果測定・レポートが含まれるか、それとも別料金か
- Google Search Console・アナリティクスの導入と初期設定が含まれているか
- コンテンツ(ブログ・コラムなど)の追加は誰がどのくらいの頻度で行うのか
公開後に自分で確認すること
- Googleでページタイトルを検索し、意図した内容で表示されているか
- Google Search Consoleに登録・サイトマップが送信されているか
- PageSpeed Insightsなどで表示速度をチェックしているか
- スマートフォンで見たときに崩れなく表示されるか
- 半年後、1年後に検索順位やアクセス数の変化を追えているか
このリストのうち半分以上が「わからない」「やっていない」という状態であれば、「SEO対策込み」という言葉は実質的にほぼ機能していない可能性が高いと考えたほうがいいでしょう。
制作会社に聞くべき質問
契約前に、次のような質問を投げかけてみることをおすすめします。答え方を見れば、その会社が本当にSEOを理解しているかどうかが見えてきますよ。
- 「SEO対策込み」に含まれる具体的な作業を一覧で教えてもらえますか?
- キーワード選定や競合サイトの分析は行いますか?
- 公開後、順位やアクセス数はどのようにレポートしてもらえますか?
- コンテンツ更新は誰が担当しますか?追加費用は発生しますか?
- 表示速度やモバイル対応について、どんな基準でチェックしていますか?
こうした質問に対して、具体的な作業内容や数値、担当範囲をはっきり答えられる会社であれば、信頼できる可能性が高いです。逆に「お任せください」「大丈夫です」といった抽象的な返答しかない場合は、少し警戒したほうがいいかもしれません。
まとめ
「SEO対策込み」という言葉は、決して嘘ではないものの、その中身は制作会社によって大きく異なります。多くの場合、含まれているのはtitleやmeta descriptionの設定といった基本的な内部対策のみで、検索順位を継続的に押し上げていくための運用や分析までは含まれていないケースが少なくありません。
大切なのは、言葉の響きに安心せず、
- 具体的な作業内容を確認する
- 公開後の効果測定・改善サイクルがあるかを確認する
- 曖昧な表現には質問で切り込む
この3つを意識することです。ホームページは「作って終わり」ではなく、公開してからが本当のスタートです。「SEO対策込み」という言葉に流されず、自社にとって本当に必要な対策が含まれているかどうか、ぜひこの記事のチェックリストを使って確認してみてくださいね。