「ホームページを外注したら、思っていたのと全然違うものができた…」 「追加費用がどんどん発生して、予算を大幅にオーバーしてしまった…」
HP制作を依頼するとき、こういったトラブルは実は珍しくありません。初めてホームページを作る方はもちろん、リニューアルで別の業者に依頼し直す方からも、以前のトラブル体験を聞くことがよくあります。
でも、こうしたトラブルの多くは、事前に知っておけば防げるものばかり。この記事では、HP制作でよくあるトラブルとその予防法を具体的に解説していきます。
この記事でわかること
- HP制作で起こりがちなトラブル7選
- 各トラブルの具体的な予防法
- トラブルが起きてしまったときの対処法
- 安心して制作を進めるためのチェックリスト
トラブル①:イメージと違う仕上がりになった
HP制作で最も多いトラブルがこれ。「もっとおしゃれな感じをイメージしていたのに…」「色味が全然違う」といったケースです。
なぜ起こる?
依頼者と制作者の間で、イメージの共有が不十分だったことが原因です。「おしゃれに」「かっこよく」といった抽象的な言葉は、人によって受け取り方が全然違いますよね。制作者が「おしゃれ」だと思ったデザインが、依頼者にとっては「違う」と感じることは珍しくありません。
予防法
具体的な参考サイトを3〜5つ用意しましょう。「このサイトの色使いが好き」「このサイトのレイアウトが理想に近い」など、視覚的に伝えることで認識のズレを大幅に減らせます。
また、デザインカンプ(完成イメージの画像)を確認するタイミングを契約前に決めておきましょう。制作途中でデザインを確認できれば、方向性のズレを早い段階で修正できます。
トラブル②:追加費用がどんどん発生する
最初の見積もりでは30万円だったのに、最終的に50万円になってしまった…。こうした追加費用のトラブルも多いです。
なぜ起こる?
最初の見積もりに含まれている作業範囲が曖昧だったり、制作途中で「やっぱりこの機能も欲しい」と追加要望を出してしまったりすることが原因です。
また、悪質なケースでは、わざと安い見積もりで契約を取り、後から必要な作業を追加費用として請求する業者もいます。
予防法
見積もりの段階で、以下の点を明確にしておきましょう。
見積もりに含まれるページ数と内容、修正回数の上限、スマホ対応の有無、SEO対策の範囲、写真や文章は誰が用意するか、公開後のサポート期間と内容。
これらを契約書に明記してもらうことで、「言った言わない」のトラブルを防げます。追加要望を出す場合は、事前に追加費用を確認してから判断するようにしましょう。
トラブル③:納期がどんどん遅れる
「2ヶ月で完成と言われたのに、もう4ヶ月経っても終わらない…」という納期遅延のトラブルもよくあります。
なぜ起こる?
制作側のスケジュール管理の問題もありますが、依頼者側の素材(写真や文章)の準備が遅れることも大きな原因です。制作者は素材がないと作業を進められません。
また、デザインの修正を何度も繰り返すことで、想定以上に時間がかかってしまうこともあります。
予防法
契約時に具体的なスケジュールを作ってもらいましょう。「いつまでに素材を用意する」「いつデザインを確認する」「いつ修正を戻す」など、お互いの作業とデッドラインを明確にしておくことが大切です。
依頼者側も、素材の準備は早めに取りかかることを意識してみてください。特に写真や文章の準備には、思った以上に時間がかかるものです。
トラブル④:制作会社と連絡が取れなくなる
制作途中で連絡が途絶える、メールの返信が何日も来ない…。信じがたいかもしれませんが、こういったトラブルも実際にあります。
なぜ起こる?
制作会社が案件を抱えすぎている場合や、個人のフリーランスが体調を崩したり他の仕事で手が回らなくなったりした場合に起こりがちです。
最悪のケースでは、制作途中で業者が廃業してしまうこともあります。
予防法
依頼前に制作会社の実績や評判を確認しましょう。Googleの口コミや、制作実績の数、会社の設立年数などは参考になります。
契約書には「連絡の応答期限」を盛り込んでもらうのも有効です。「問い合わせから3営業日以内に返信」などのルールを決めておけば、連絡不通のリスクを下げられます。
また、着手金は全額前払いではなく、着手時・中間確認時・完成時と段階的に支払う形にしておくと、万が一のリスクを減らせます。
トラブル⑤:完成後にHPの修正ができない
「ホームページが完成したけど、自分では文章一つ変更できない…」「修正のたびに業者に依頼しなきゃいけなくて、その都度お金がかかる…」というケースです。
なぜ起こる?
制作者が自分の使いやすいシステムで作った結果、依頼者が更新しにくい仕組みになっていることがあります。また、わざと依頼者が更新できない仕組みにして、更新費用で利益を得ようとする悪質な業者も存在します。
予防法
契約前に「完成後に自分で更新できるか」を必ず確認しましょう。WordPressなどのCMSを使って作る場合は、更新マニュアルの提供を依頼するのがおすすめです。
また、HPのデータ(ソースコード、画像データなど)の所有権が誰にあるのかも確認しておきましょう。これが曖昧だと、将来的に別の業者に乗り換えたいときに困ることになります。
トラブル⑥:著作権や素材の問題
「HPに使われている写真が無断使用だった」「制作会社が作ったデザインの著作権が自分にないと言われた」というトラブルも起こり得ます。
なぜ起こる?
安い制作費で引き受ける業者の中には、有料の素材サイトの画像を不正に使用していたり、他のサイトのデザインをほぼコピーしていたりするケースがあります。
また、著作権の取り扱いが契約書に明記されていない場合、制作物の権利がどちらにあるか揉めることがあります。
予防法
使用する写真やイラストの出典を確認し、正規のライセンスで使用されているか確認しましょう。フリー素材を使う場合も、利用規約に沿った使い方をしているかチェックが必要です。
著作権については、「納品後のデザインデータの著作権は依頼者に帰属する」旨を契約書に明記してもらいましょう。
トラブル⑦:SEO対策が何もされていなかった
「SEO対策込みと聞いていたのに、実際には何もされていなかった」というトラブルも残念ながら多いです。
なぜ起こる?
「SEO対策込み」の定義が業者によってバラバラだからです。タイトルタグを設定しただけで「SEO対策済み」と言う業者もいれば、コンテンツ設計から内部構造まで総合的に対応する業者もいます。
予防法
「SEO対策込み」と言われたら、具体的に何をしてくれるのかリストアップしてもらいましょう。最低限、以下の項目が含まれているか確認してみてください。
タイトルタグとメタディスクリプションの設定、見出しタグ(h1〜h3)の適切な使用、画像のalt属性の設定、XMLサイトマップの作成と送信、Google Search Consoleの設定、ページ速度の最適化。
これらが含まれていなければ、本当の意味でのSEO対策とは言えません。
トラブルが起きてしまったときの対処法
予防していても、トラブルが起きてしまうことはあります。そんなときは、以下のステップで対処しましょう。
まず、感情的にならず、事実を整理すること。「何がどう違うのか」「契約書にはどう書かれているか」を冷静に確認しましょう。
次に、書面(メール)で状況を伝えること。電話だけだと「言った言わない」になりがちです。必ずメールなど記録が残る形でやり取りしてください。
そして、解決策を一緒に考える姿勢を持つこと。一方的に責めるよりも、「どうすればお互いにとって良い結果になるか」を話し合った方が、結果的に良いものができあがります。
それでも解決しない場合は、消費生活センターや弁護士に相談することも検討しましょう。
安心して依頼するためのチェックリスト
最後に、HP制作を依頼する前に確認しておきたいポイントをまとめます。
制作実績が公開されているか、見積もりの内訳が明確か、契約書に作業範囲・納期・修正回数が明記されているか、支払い条件は段階的になっているか、完成後の更新方法が確認できているか、著作権の取り扱いが明記されているか、SEO対策の具体的内容が確認できているか。
これらをしっかり確認しておけば、大きなトラブルは防げるはずです。
まとめ
HP制作のトラブルの多くは、事前のコミュニケーション不足や確認不足から生まれます。逆に言えば、しっかり確認しておけば防げるものがほとんどです。
大切なのは、「プロだからお任せ」にしないこと。信頼できる制作者であっても、お互いの認識をすり合わせる作業は不可欠です。疑問に思ったことは遠慮なく質問して、納得した上で進めていきましょう。
Sane Designでは、制作前のヒアリングを丁寧に行い、契約内容も明確にお伝えしています。「初めてのHP制作で不安…」という方も、安心してご相談くださいね。