「今のホームページを作ってくれた会社と連絡が取れなくなった…」 「今の制作会社に不満があるけど、他の会社に乗り換えられるの?」
こういったご相談、Sane Designでもよくいただきます。実は、他社で作ったホームページを別の制作会社に引き継いだり、リニューアルしたりすることは十分に可能です。
ただし、スムーズに引き継ぐためにはいくつかの確認事項や注意点があります。この記事では、他社制作HPの引き継ぎ・リニューアルの進め方を詳しく解説していきますね。
この記事でわかること
- 他社制作のHPを引き継ぐことは可能かどうか
- 引き継ぎに必要な情報と確認事項
- 引き継ぎが難しいケースとその対処法
- リニューアルをスムーズに進めるためのステップ
他社で作ったHPの引き継ぎは可能?
結論から言うと、ほとんどの場合、引き継ぎは可能です。ただし、「簡単にできるケース」と「少し手間がかかるケース」があります。
簡単に引き継げるケース
WordPressなどの一般的なCMS(コンテンツ管理システム)で作られたHPの場合、引き継ぎは比較的スムーズです。管理画面のログイン情報とサーバーの情報があれば、新しい制作会社がすぐに作業を開始できます。
また、HTML/CSSで作られた静的なサイトも、サーバーへのアクセス権があれば引き継ぎやすいタイプです。
少し手間がかかるケース
制作会社独自のシステムやプラットフォームで作られている場合は、少し複雑になります。そのシステムに依存した作りになっていると、別の環境に移行する必要があるからです。
とはいえ、不可能ではありません。コンテンツ(文章や画像)は移行できますし、デザインも新しく作り直すことで対応できます。
引き継ぎに必要な情報をチェック
他社制作のHPを引き継ぐ際に、まず確認しておきたい情報をまとめました。以下の情報があると、新しい制作会社への引き継ぎがスムーズに進みます。
1. ドメインの管理情報
ドメイン(○○.comや○○.jpなど)は誰の名義で、どのサービスで管理されていますか?ドメインの管理画面にログインできるかどうかは、引き継ぎの最重要ポイントです。
ドメインが制作会社の名義になっている場合は、自分の名義に変更してもらう必要があります。これは契約書で確認できることが多いです。
お名前.com、ムームードメイン、Google Domainsなど、ドメインサービスのログインIDとパスワードを確認しておきましょう。
2. サーバーの管理情報
ホームページが置かれているサーバーの情報も必要です。レンタルサーバーのログイン情報、FTP接続情報(ホスト名・ユーザー名・パスワード)があれば、データのダウンロードや移行作業ができます。
サーバーが制作会社の契約になっている場合は、自分で別のサーバーを契約してデータを移行する形になります。
3. CMS(WordPress等)の管理情報
WordPressなどのCMSで作られている場合は、管理画面のURLとログイン情報が必要です。管理者権限のアカウントがあれば、新しい制作会社が自由に作業できます。
もし管理者権限がなく、制作会社しかログインできない状態になっている場合は、制作会社に管理者アカウントの作成を依頼するか、データベースから直接対応する必要があります。
4. メールアカウントの情報
独自ドメインのメールアドレス(info@○○.comなど)を使っている場合は、メールサーバーの情報も確認しておきましょう。サーバーを移行する際に、メールの設定も一緒に移行する必要があるからです。
5. 各種サービスの連携情報
Google Analytics、Google Search Console、Googleビジネスプロフィールなど、HPに連携しているサービスのアカウント情報も確認しておくと安心です。
特にGoogle Analyticsの過去のデータは、リニューアル後のHP改善に役立つ貴重な情報です。引き継ぎ時にデータが失われないよう注意しましょう。
引き継ぎが難しいケースと対処法
すべてのケースで簡単に引き継げるわけではありません。以下のような場合は、少し工夫が必要です。
ケース1:前の制作会社と連絡が取れない
制作会社が廃業していたり、連絡先が変わっていたりして連絡が取れない場合。この場合でも、ドメインとサーバーの管理権限が自分にあれば問題ありません。
もしすべての管理権限が制作会社名義だった場合は、ドメインサービスやサーバー会社に直接問い合わせて、名義変更の手続きができないか相談してみましょう。本人確認書類を提出することで対応してもらえるケースもあります。
最悪の場合は、新しいドメインを取得してゼロから作り直すことになりますが、それでもコンテンツの内容は流用できるので、完全にゼロからのスタートにはなりません。
ケース2:独自システムで作られていてデータが取り出せない
制作会社独自のCMSやプラットフォームで作られている場合、データのエクスポートが難しいことがあります。
この場合は、HPを表示した状態からテキストや画像を手動でコピーするか、ウェブスクレイピングツールを使ってコンテンツを取得する方法があります。手間はかかりますが、コンテンツ自体は救出できることがほとんどです。
ケース3:リース契約でHPを作っている
HPをリース契約で作っている場合は特に注意が必要です。リース期間中は契約を解除できないことが多く、解約違約金が発生するケースもあります。
リース契約の場合、HPのデータの所有権がリース会社にある場合もあるため、契約書をよく確認しましょう。リース期間が終了してから引き継ぎ・リニューアルを検討するのが無難です。
ケース4:ドメインの所有権が制作会社にある
ドメインの名義が制作会社になっている場合、最悪のケースではドメインを引き渡してもらえないこともあります。
こうしたトラブルを避けるためにも、新規でHPを作る際はドメインは必ず自分名義で取得することをおすすめします。
すでにこの状況になっている場合は、まず制作会社に名義変更を交渉してみましょう。応じてもらえない場合は、新しいドメインを取得してリニューアルすることになります。
リニューアルをスムーズに進めるための5ステップ
引き継ぎ・リニューアルを成功させるために、以下の5ステップで進めるのがおすすめです。
ステップ1:現状を把握する
まず、現在のHPの状態を整理します。どのCMSで作られているか、ドメインとサーバーは誰の名義か、管理画面にログインできるか、アクセス数はどれくらいあるか。これらを把握することで、引き継ぎの難易度がわかります。
ステップ2:必要な情報を集める
前述した「引き継ぎに必要な情報」を可能な限り集めましょう。現在の制作会社に連絡が取れるなら、引き継ぎに必要な情報の提供を依頼しましょう。
この段階で集められなかった情報があっても、新しい制作会社が対応策を提案してくれることが多いので、完璧に揃わなくても大丈夫です。
ステップ3:新しい制作会社に相談する
集めた情報を持って、新しい制作会社に相談しましょう。現状と課題を正直に伝えることで、最適な対応策を提案してもらえます。
このとき、リニューアルの目的も明確に伝えましょう。「デザインを変えたい」だけでなく、「問い合わせを増やしたい」「スマホ対応を改善したい」など、具体的な目的があると、より効果的な提案が受けられます。
ステップ4:移行計画を立てる
引き継ぎ方法と新しいHPの制作スケジュールを決めます。特に重要なのは、旧HPから新HPへの切り替えのタイミング。ダウンタイム(HPが表示されない期間)をできるだけ短くするための計画を立てましょう。
SEOの観点からは、旧HPのURL構造を新HPにも引き継ぐか、リダイレクト設定を行うかも重要なポイントです。これを怠ると、検索順位が大幅に下がってしまう可能性があります。
ステップ5:段階的に移行する
いきなりすべてを切り替えるのではなく、段階的に移行するのが安全です。新しいHPをテスト環境で確認してから本番に切り替え、切り替え後もしばらくは旧HPのデータをバックアップとして保持しておくと安心です。
メールアドレスの移行も忘れずに。お客さんからのメールが届かなくなったら大変ですからね。
リニューアル時に一緒にやっておきたいこと
せっかくリニューアルするなら、以下のことも一緒に対応しておくと、より効果的なHPになります。
SSL化(https対応)がまだの場合は必ず対応しましょう。また、Googleビジネスプロフィールの情報更新、SNSアカウントとの連携強化、アクセス解析ツールの再設定なども、リニューアルのタイミングでまとめてやっておくのがおすすめです。
名刺やチラシなどにHPのURLを載せている場合、ドメインが変わるならそれらの更新も必要になります。事前にリストアップしておくと漏れが防げますよ。
まとめ
他社で作ったHPの引き継ぎ・リニューアルは、ほとんどの場合可能です。大切なのは、必要な情報を事前に集めておくことと、信頼できる新しい制作会社を見つけること。
特にドメインとサーバーの管理権限は最重要ポイントです。これから新しくHPを作る方も、必ずドメインとサーバーは自分名義で契約するようにしてくださいね。
「今のHPをどうにかしたいけど、何から始めればいいかわからない…」という方は、まずは現状を新しい制作会社に相談してみることをおすすめします。プロが状況を見て、最適な進め方を提案してくれますよ。
Sane Designでは、他社制作HPからの引き継ぎ・リニューアルのご相談を多数お受けしています。「こんな状況でも大丈夫?」という質問だけでもOKです。お気軽にお問い合わせください。